米国緩和ケア医に学ぶ医療コミュニケーションの極意

●2019プライマリケア連合学会で参加した「vital talk」のセッションで知ったコミュニケーション技法を学ぶ本の和訳(セッションのメイン講師が訳者）。●基本は認知データに対して認知情報で返すのではなくて、その奥に隠されている感情データを鋭く察知して共感すること、しかも共感は態度で示すべきだということだった●「対立に対処する」では、まず対立する自分の気持ちに気が付くことから始まる、対立に気が付いて対処することでかえって良い結果が生まれるみたいなことが書いてあったのが、なるほどだった。「困った患者さんだったりその家族」だと感じる人は実は、彼らが一番困っているんだよ、とかいうことも聞くし・・・●読み終わったけど、これは読む本ではなくて活用する本だと思う。読んだだけでは全体像をつかんだというだけで身にはならない。読み返しながらでもいいし、切羽詰まって必要になった章の中からでもいいし、これだと思ったポイントを選んで実践してみる、振り返ってみるみたいなことをしたいなと思う。それができれば、かなりコミュニケーション力がアップできそうな気がする。