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洋書天国へようこそ 深読みモダンクラシックス

によって 宮脇 孝雄

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ペーパーバック : 261ページ ページ
作者 : 宮脇 孝雄
出版社 : アルク (2019/7/30)
コレクション : 本
ISBN-10 : 4757433530
フォーマット : 単行本
発行日 : 2019/7/30
平均的な顧客フィードバック : 4.4 5つ星のうち(23人の読者)
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著者の宮脇孝雄氏は数々の小説を40年以上にわたって翻訳してきた、その世界ではベテランの人物。その一方でいくつもの翻訳指南書(『翻訳家の書斎―「想像力」が働く仕事場』『翻訳の基本―原文どおりに日本語に』『続・翻訳の基本』『英和翻訳基本辞典』)も物してきて、その多くから私は英文を読みこなすうえでヒントとなる項目を教えられました。昨2018年には少し軽めの翻訳者エッセイ集『翻訳地獄へようこそ』を著していて、今回の『洋書天国へようこそ』はその姉妹編という趣の書です。ロバート・ネイサン『ジェニーの肖像』、サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』、フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、ウイリアム アイリッシュ『幻の女』、など49の作品を取り上げて、そのあらすじから読みどころ、英語原文を一部取り上げてその訳を示しながら英米文化について論じるというコラム風の読み物が続きます。ディケンズの『クリスマス・キャロル』は読んだことがありますが、これが書かれた19世紀前半、イギリスではクリスマスは単なる宗教行事に過ぎず、国民的なお祭りではなかったことを初めて知りました。ディケンズはクリスマスを、家族が集まって食卓を囲む日、貧しい人や恵まれない人に慈善を施す日として描き、宗教色が薄まったのです。そもそもクリスマスの必須アイテムであるツリーも、ヴィクトリア女王の夫君アルバート公が故国ドイツの風習をイギリスに持ち込んだものだとか。著者の宮脇氏は、「われわれは宗教行事ではなく、ディケンズがreinventしたクリスマスを祝っているだけなのである」と文章を結んでいて、私はその事実を驚きとともに読みました。ロバート・A・ハインラインの『夏への扉』の文章は宮脇氏が指摘するように確かに「なんだか村上春樹の一節のよう」で、「もちろん村上氏のほうがこちらの影響を受けているわけである」。つまり『夏への扉』の訳者・福島正実氏の和文が、今や世界に誇る日本人作家に大きな影響を与えたといえるのでしょう。カポーティの『遠い声遠い部屋』の河野一郎訳を「今回、読みかえしてみて、やはり名訳だと思った」。「詩的で詠嘆的な美文を訳すとき、(通例の)翻訳者は『のだった』という文の結びを使いたがるものである」が、「河野先生はこの『のだった』を全体にわたってストイックに避けている。そして最後の最後になって、一か所だけ『のだった』を使」っていると宮脇氏は感心しています。これは英文和訳のテクニックであるだけでなく、日本語で文章を書く際の有益なヒントだといえます。全体を通して見えてくるのは、読書は再読、三読によって初めて気づくことが多いということです。著者はこの文章を書くためにモダンクラシック作品を再読していき、その途上で、高校生や大学生のころに背伸びして読んだときにはさっぱり理解できなかった小説が、今ははるかによくわかる体験を二度、三度としていきます。私も一度は読んだことのある作品を最近、ときどき本棚から引っ張り出して読み直してみることがあります。著者と同じく、30年、40年の時を経て知る新発見は、自身の成長や変化を強く感じさせて、また格別なものです。---------------------------*230頁:SF作家のA・A・ヴァン・ヴォクトが映画『エイリアン』が自作の『宇宙船ビーグル号』の盗作だと抗議した話を紹介したくだりで著者は、「エイリアンは最後に救命艇に閉じ込められて宇宙空間に放出される」と紹介しています。ですが、これは正確ではありません。映画の終わりでエイリアンは救命艇【から】宇宙空間に放出されます。*240頁:チャールズ・ボーティスの小説『True Grit』(邦題は『勇気ある追跡』)の一節で、「He (=Rooster Gogburn) loves to pull a cork.」を「すぐに銃をぶっ放す」と訳しています。というのも著者は、「pull a cork(コルク栓を引き抜く)は、よくわからないが、たぶん「銃を撃つ」という意味だろう(瓶のコルク栓を抜くと、ぽん!と音がする)」と推測したからです。しかし、「to pull a cork」は「To begin drinking an alcoholic beverage, especially wine.」(Idioms by The Free Dictionary)ということ。「This expression dates from the days when homebrewed potent potables were stored in large jugs with cork stoppers.」ともあります。ですから「ルースターは大酒呑みだ」と言っているわけです。映画『トゥルー・グリット』のスペイン語吹き替え版を確認したところ、当該場面の「He loves to pull a cork.」は「Le encanta empinar el codo.」と訳されていました。「empinar el codo」は「肘をあげる/曲げる」ですが、スペイン語では「酒を大量に飲む」という意味の慣用句です。*257頁:「二千年前から現在までギリシアはずっとギリシア人の国」とありますが、まずもって古代ギリシアは紀元2世紀に古代ローマに征服されましたし、ローマ帝国の東西分裂後は東ローマ帝国の治世下にありました。この東ローマ帝国時代の人びとは、井上浩一『生き残った帝国ビザンティン』(講談社学術文庫)によれば、ローマ帝国の伝統を守っているという気概をもって1000年間もの間、国を守り続けたとのことです。彼らは自分たちをギリシア人ではなくローマ人だと思っていたわけです。さらに東ローマ帝国滅亡後はオスマン・トルコの支配下にあり、ギリシアの国名が復活するのはギリシア人ではなく遠くドイツのバイエルン王国から連れてきた王が据えられた1830年のことです。つまり古代ギリシア滅亡から2000年近く、ギリシアはずっとギリシア人以外の人たちの国の一部だったのです。.

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